祝☆博多祇園山笠ユネスコに登録されたから祝賀イベント行ってきたよの話
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12/1に博多祇園山笠がユネスコの無形文化遺産に登録されたとのことで、
祝賀イベントが開催されました。
櫛田神社で執り行われるとのことだったので、
お参りも兼ねて行ってまいりました!
博多祇園山笠がユネスコ無形文化遺産登録されます。その祝賀イベントとして,福岡市役所1階に博多祇園山笠を展示いたします。 https://t.co/cbriGjUScf #博多 #山笠 #博多祇園山笠 #福岡
— 福岡市 広報戦略室 (@Fukuokacity_pr) 2016年12月1日
本日12/1(木)午後3時から櫛田神社で“記念セレモニー”が行われます。 pic.twitter.com/tCeIn0DEhy
ユネスコ無形文化遺産って何?
無形文化遺産とは、慣習、描写、表現、知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって、社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるものをいう
引用元:Wikipedia
ということは、一般的に言われている「世界遺産」は形のあるもので、無形文化遺産はその名前の通り、形のないもの(ただし、場合によっては人間国宝みたいな人に紐づくこともある)ということのようです。
(有形)世界遺産と無形文化遺産の違いは?
無形文化遺産が世界遺産と異なる主な点は以下。
- 世界遺産が普遍的価値の質・内容を問うのに対し、無形文化遺産の価値は基本的に問わない
- 書類審査のみで現地調査は行わない
- 決定は記載・情報照会・不記載の3区分で、不記載の場合は4年間再審査不可
- 代表リスト・緊急保護リスト、いずれか一方のみの掲載
価値を問わない理由は、無形文化遺産が地域に深く根ざしたものであり、その価値に大小はないと考えられているからだ。そのため条約が示す条件さえ満たせば基本的にリストへの記載が認められる。あくまで「代表的な一覧表」なのだ。
今回の登録は?
今回は、「博多祇園山笠」が直接登録されたわけではなく、「山・鉾・屋台行事」(代表リスト)の一部として18府県の33団体が登録されたのですね。
県名 | 市町村名 | 行事名 |
---|---|---|
青森県 | 八戸市 | 八戸三社大祭の山車行事(平成16年国指定) |
秋田県 | 仙北市 | 角館祭りのやま行事(平成3年国指定) |
秋田県 | 秋田市 | 土崎神明社祭の曳山行事(平成9年国指定) |
秋田県 | 鹿角市 | 花輪祭の屋台行事(平成26年国指定) |
山形県 | 新庄市 | 新庄まつりの山車行事(平成21年国指定) |
茨城県 | 日立市 | 日立風流物(昭和52年国指定) |
栃木県 | 那須烏山市 | 烏山の山あげ行事(昭和54年国指定) |
栃木県 | 鹿沼市 | 鹿沼今宮神社祭の屋台行事(平成15年国指定) |
埼玉県 | 秩父市 | 秩父祭の屋台行事と神楽(昭和54年国指定) |
埼玉県 | 川越市 | 川越氷川祭の山車行事(平成17年国指定) |
千葉県 | 香取市 | 佐原の山車行事(平成16年国指定) |
富山県 | 高岡市 | 高岡御車山祭の御車山行事(昭和54年国指定) |
富山県 | 魚津市 | 魚津のタテモン行事(平成9年国指定) |
富山県 | 南砺市 | 城端神明宮祭の曳山行事(平成14年国指定) |
石川県 | 七尾市 | 青柏祭の曳山行事(昭和58年国指定) |
岐阜県 | 高山市 | 高山祭の屋台行事(昭和54年国指定) |
岐阜県 | 飛騨市 | 古川祭の起し太鼓・屋台行事(昭和55年国指定) |
岐阜県 | 大垣市 | 大垣祭の行事(平成27年国指定) |
愛知県 | 津島市・愛西市 | 尾張津島天王祭の車楽舟行事(昭和55年国指定) |
愛知県 | 知立市 | 知立の山車文楽とからくり(平成2年国指定) |
愛知県 | 犬山市 | 犬山祭の車山行事(平成18年国指定) |
愛知県 | 半田市 | 亀崎潮干祭の山車行事(平成18年国指定) |
愛知県 | 蟹江町 | 須成祭の車楽船行事と神葭流し(平成24年国指定) |
三重県 | 四日市市 | 鳥出神社の鯨船行事(平成9年国指定) |
三重県 | 伊賀市 | 上野天神祭のダンジリ行事(平成14年国指定) |
三重県 | 桑名市 | 桑名石取祭の祭車行事(平成19年国指定) |
滋賀県 | 長浜市 | 長浜曳山祭の曳山行事(昭和54年国指定) |
京都府 | 京都市 | 京都祇園祭の山鉾行事(昭和54年国指定) |
福岡県 | 福岡市 | 博多祇園山笠行事(昭和54年国指定) |
福岡県 | 北九州市 | 戸畑園大山笠行事(昭和55年国指定) |
佐賀県 | 唐津市 | 唐津くんちの曳山行事(昭和55年国指定) |
熊本県 | 八代市 | 八代妙見祭の神幸行事(平成23年国指定) |
大分県 | 日田市 | 日田祇園の曳山行事(平成8年国指定) |
このうち、"京都祇園祭の山鉾行事"と"日立風流物"は2009年に一度登録がされていましたが、
今回の各種行事と類似性が指摘されたので、「山・鉾・屋台行事」として、
"京都祇園祭の山鉾行事"と"日立風流物"の拡張申請として今回の記載がなされたようです。
祝賀イベントの様子
櫛田神社にて神事
櫛田神社前には大きな旗が掲げられていました。
12/1の午後3時より櫛田神社にて神事が執り行われました。
福岡市長の髙島市長も列席されていました。
祝賀イベント
振興会の会長や櫛田神社宮司などの方々がお話をされていましたが、
「12/1の午前2:02に記載されたと連絡を受け、震えが止まりませんでした」や「775年の歴史を持つ博多祇園山笠を無形文化遺産に登録できて本当によかった」など委員の方々が喜びをお話しされていました。
また、山笠を開催するにあたり、福岡市長に向けて今後「電線の地中化」を進めていただきたいなどの今の世の中ならではの困りごとも聞けて面白かったです。
髙島市長からは「博多の街の活性化、心意気を大事にすること旨とした街づくりを、行政としても推し進めていくことができ、この後も1,000年、1500年続いていくことができる街にしたいと思う」と、博多っ子の心意気の部分を大事にしたいと述べられていました。
感想
山笠に参加される方々は、本当に仕事の合間をぬって、練習に参加され当日は朝早くから夜遅くまで山笠を世代を超えて伝えるために努力されています。
その結果がこのユネスコの登録につながったんだと思います。国の指定無形文化財には昭和時代に登録され、ユネスコ無形文化遺産にも今年記載されて、現世代の方々たちは安堵されていることと思います。これからも本当に1000年1500年と長く続く祭りであってほしいですね。